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きもの豆知識№6 「浴衣(ゆかた)のお話し」

浴衣(ゆかた)は、湯帷子(ゆかたびら)の略で、この湯帷子は本来

湯あみの際に身にまとった衣のことですが、湯あみの後に身を拭い

汗取りに着た衣も同じように呼ばれました。

そうしたところから室町時代の末頃には「身拭」(みぬぐい)とも

呼ばれていました。

湯帷子は主として上級者のものでしたが、室町時代末期頃から一般にも

普及し、江戸時代には広く庶民にも用いられるようになりました。しかし、

庶民の世界では湯上がりの衣として用いられただけでなく、木綿の単衣

(ひとえ)という実用性によって夏の普段着として今日に至っています。