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きもの豆知識№5 「紋付のお話し」

近ごろでは家柄だの、家名などということはあまりこだわらなくなりましたが、

戦前はそれゆえに悲恋や悲劇がおこるということもしばしばあり、小説や芝居

の題材ともされました。

日本で紋章と呼ばれる様なものがいつごろ生まれたかということは、はっきりし

ていませんが、今のところ平安時代中葉のころではないかというのが定説です。

公卿では色目や文様によって身分や位階が決まっていました。一方武家では戦闘

の際、敵味方の識別として旗印が用いられましたが、やがてそれが一族や一党を

示す印を附すようになり、家紋の成立になっていきました。