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きもの豆知識№13 「琳派のお話し」

着物にはよく琳派の図柄が使われます。琳派とは、尾形光琳の一文字をとって

名付けられた装飾画派の一つで、現代のアートやデザインにも多く取り入れられて

います。日本絵画の本流、日本の完成された美の一つの頂点といっても過言ではない

でしょう。琳派が誕生したのが、今からおよそ400年前の江戸時代中期、政治の

中心が江戸に移りこうした動きに対抗するように後水尾天皇を中心とする宮廷人と

上層町衆が一つとなって、平安の王朝文化を再興しようと次々に新しい近世の芸術

を創生していきました。琳派の特徴は、背景に金銀箔を用いたり、大胆な構図や

型紙のパターンを用いた繰り返し、たらしこみ技法などに特徴がみられ、日本人の

美意識を大胆かつ斬新に表現し、華麗な色彩と洒脱、軽快な構成で現代においても

人々を魅了し続けています。